25項目の不妊検査と4段階ある不妊治療のコストを知る

不妊治療の前に行う25項目の不妊検査

不妊治療の前に行う25項目の不妊検査

一般的な不妊治療では最初に不妊検査をして、不妊症であるかどうかを調べることから始まります。その後、医師と相談しながら、本人に最適な不妊治療を選択します。

基本的にはタイミング療法で様子を見て、次に人工授精を経て、それでも妊娠が望めない場合に体外受精に切り替えます。

ただし、このプロセスに当てはまらないケースも多々あります。例えば、年齢が38歳の女性の場合は、タイミング療法で1~2年が経過してから、人工授精に切り替えてしまうと、すでに40歳を超えてしまいます。

そのため、38歳の時点で人工授精もスキップして、妊娠率が最も高い体外受精を選択するわけです。対象者の年齢や原因により不妊治療の仕方が違ってきますので、まずは精密な不妊検査をしてみましょう。

不妊検査リスト(女性)

項目説明
エストロゲン(卵胞ホルモン)検査子宮内膜を厚くする働きなどがある卵胞ホルモンが、基準値であるかを検査します。支払額の目安は500円です。
FSH(卵胞刺激ホルモン)検査卵巣を刺激して卵胞ホルモンの分泌を促す卵胞刺激ホルモンが、基準値であるかを検査します。支払額の目安は500円です。
プロゲステロン(黄体ホルモン)検査基礎体温を上げて子宮内膜を発育してくれる黄体ホルモンが、基準値であるかを検査します。支払額の目安は500円です。
LH(黄体化ホルモン)検査排卵後は黄体ホルモンが出るため、黄体ホルモンの分泌を促す黄体化ホルモンが、基準値であるかを検査します。支払額の目安は2,000円です。
プロラクチンホルモン検査産後の女性が大量に分泌するプロラクチンホルモンが、基準値以下であるかを検査します。支払額の目安は500円です。
甲状腺機能検査ホルモンの働きとバランスを調整する甲状腺機能を測定します。TSH、FT4、FT3、マイクロゾームテストの4種類があります。支払額の目安は4,000円です。
抗ミューラ管ホルモン検査卵巣内に残っている卵子の数を調べる検査で、発育卵胞と前胞状卵胞より分泌されるAMHを測定します。支払額の目安は7,000円です。
テストステロン検査卵巣から分泌されるテストステロンの値が高すぎると、月経異常と排卵障害の可能性があります。支払額の目安は500円です。
1次スクリーニング1次スクリーニングでは着床不全と不育症を総合的に検査します。検査項目は内分泌、子宮内膜、着床調整因子、受精卵や透明帯の状態、子宮鏡検査などです。支払額の目安は3万円です。
染色体検査染色体が「46XX」であるかを調べます。基準値外ではない場合は習慣性流産の可能性が高まります。支払額の目安は9,000円です。
CA125子宮内膜症、卵巣のう腫、卵巣がんである場合、基準値より高い値を示します。支払額の目安は500円です。
TRHテスト妊娠後期などに分泌量が高くなるプロラクチンホルモンの量を調べます。妊娠前に高い場合は薬で下げることになります。支払額の目安は18,000円です。
抗精子抗体精子への抗体を検査します。陽性である場合は受精や細胞分裂がしにくくなり、習慣性流産の原因になります。支払額の目安は1万円です。
抗核抗体流産や着床不全を繰り返すときに陽性になる自己免疫異常抗体を検査します。支払額の目安は1,000円です。
感染症(基本)妊娠後の母子への影響を考慮して、事前にHBs抗原、HCV抗体、梅毒、HIVの4項目を検査します。支払額の目安は7,000円です。
感染症(一式)基本4項目にクラミジアトラコマティスIgG抗体、風疹ウィルス抗体、トキソプラズマ抗体を加えた検査です。支払額の目安は1万円です。
エコー検査超音波で直接、卵胞の大きさや子宮内膜の厚さの測定したり、卵巣のう腫や子宮筋腫などの有無を検査します。支払額の目安は1,500円です。
アントラルフォリクル計測月経3日目前後に実施するエコー検査です。アントラルフォリクルとは卵子として排卵されなかった卵の数です。支払額の目安は5,000円です。
頸管粘液検査精子を子宮内に誘導する頸管粘液の分泌量を検査します。支払額の目安は500円です。
フーナーテスト子宮頸管内のどこに精子があるかを、排卵日当日に測定する検査です。支払額の目安は5,000円です。
子宮卵管造影両側にある卵管の通過性や子宮腔の状態を調べるレントゲン検査です。支払額の目安は8,000円です。
MRI腹腔内、子宮、卵巣をメインとしたMRIです。細かい部分まで検査できることが特徴です。支払額の目安は5,000円です。

不妊検査リスト(男性)

項目説明
不妊スクリーニングFSH、LH、PRL、テストステロン、クラミジアトラコマティスIgG抗体などの数値により、精子減少症や精子無力症を総合的に検査します。支払額の目安は1万円です。
染色体検査染色体が「46XY」であるかを調べます。基準値外ではない場合は重症精子減少症や無精子症の可能性が高まります。支払額の目安は9,000円です。
Y染色体微小欠失分析検査Y染色体に必要なAZFの領域を、遺伝子レベルで調べます。支払額の目安は4万円です。
精液検査精子の運動率、運動速度、直進性などの動きを分析に加え、頭部や尾部などの形状も確認します。支払額の目安は9,000円です。

1次スクリーニングをしている場合は抗核抗体をしないなど、全項目を検査するわけではありませんが、基本的にはすべての原因を把握できるように検査していきます。初診としては1万数千円が目安です。

最適な方法を4段階から選ぶ不妊治療

不妊検査が完了したら、その原因や本人の意志に沿って、最善の不妊治療を選びます。ステップアップ治療が基本ではありますが、多くの場合は医師がその人に適した不妊治療をオーダーメイドで提供してくれます。

不妊治療リスト

項目説明
タイミング療法自然妊娠の受精と着床の確率を高めるために、タイミングを最適化する治療です。排卵日の予測精度を上げたり、ストレスを緩和します。妊娠率は5~6%、支払額の目安は数千円です。
人工授精精子が卵子にたどり着けない場合に、カテーテルで子宮や卵管に精子を送り込む方法です。人工授精は繰り返すことで妊娠率が上がります。妊娠率は7~9%、支払額の目安は15,000円です。
体外受精体外で受精させて、その受精卵を子宮の中に移植します。2年間の人工授精や35歳以上の女性は、体外受精を選択することが一般的です。妊娠率は30~45%、支払額の目安は20万~50万円です。
代理懐胎夫婦の受精卵を第三者の子宮に入れる借り腹と、精子を第三者の卵子がある子宮に入れる代理母があります。日本では未実施です。妊娠率は50~60%、支払額の目安は1,000万円以上です。

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公開日公開日 2014.04.21
更新日更新日 2015.04.19

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コドミィ編集部
コドミィ編集部
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妊娠、出産、育児の疑問を徹底解説。出産後の手続きや子連れで楽しめる旅館など、パパとママの不安を解消します。

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