イヤイヤ期の原因と接し方!共感と代案で上手に対応できる

イヤイヤ期が発生する根本的な原因

イヤイヤ期が発生する根本的な原因

突然起こったように見えるイヤイヤ期ですが、赤ちゃんのころも「お腹がすく、うんちが溜まる、うんちが出る、眠い、暑い、寒い、かゆい、痛い、怖い、不機嫌」になると、泣くことで「イヤ!」を表現していました。

それが1歳や2歳と成長するに連れて、軽度の不快に対しては泣かなくなります。その理由は「暑い、かゆい、怖い」などのシンプルな欲求は、解決策が想像できますし、精神的にも我慢できるためです。

ただし、次のステップとして「着替え、食事、歯磨き」などの楽しくないことを嫌がります。想像力が豊かになっている反面、イメージするだけでも気持ちが萎えるわけです。逆に想像していたことと異なる現象が起きても、不満が爆発します。

そのときは「イヤ!」という覚えたての言葉で、意思表示をします。これがイヤイヤ期の仕組みであり、自己表現できるようになったという成長の証です。一時的な現象でもあるため、イライラせずに上手に乗り切りたいです。

1~2歳児は頭でわかっていても体がうまく動かなかったり、体で実現できても頭で理解できないことが何度も起こるために、特に「イヤイヤ」を連発したくなります。よく「イヤイヤ」と言いたくなる原因は次の通りです。

  1. 頭でわかっていても、運動能力が未発達で体が動きません。
  2. 体でうまくいっても、頭で理解できずに達成感に乏しいです。
  3. イメージと結果のギャップがストレスになります。
  4. 感情をコントロールしにくいため、欲求に素直です。
  5. 語彙が乏しいため、説明できないことに苛立ちます。
  6. 楽しくないことを始める前に拒否したくなります。
  7. 着替え、オムツ替え、食事、歯磨きも避けたいと考えます。
  8. 疲れや眠気などの体調の変化で不機嫌になります。
  9. パパやママがかまってくれる時間が少ないと不安になります。

つまり、イヤイヤ期は子供が単なるわがままを言っているのではなく、子供なりに一生懸命に葛藤している最中です。

その葛藤中に親に否定や強要をされると、もっと「イヤイヤ!」と泣きたくなる気持ちは、私たち大人も理解できます。子供たちのイヤイヤ期に上手に対応するためには、子供に共感したり、代案を提示することが有効です。

共感をしてから代案を提示する

中村香澄さん 33歳 女性 事務職

夕ご飯の時間に席に座らせると「いらない!」と、食べることを拒否しました。もっとブロックで遊んでいたかったようですが、このあとのお風呂と寝かしつけを考えると時間に余裕がなく、とにかく食べさせるしかありません。

1

子供に共感する

イヤイヤ期の子供は「イヤ!」と意思表示しながらも、実際には嫌である理由が明確にはわからなかったり、気分的に言っただけだったりします。

そのため、最初に親が嫌である理由を汲み取って、子供に「食べると遊べなくなるから嫌だよね」や「せっかく遊んでいたのに食べたくないよね」と共感します。そうすると頭が整理されて、クールダウンしやすいです。

ゆっくりと丁寧に共感しても、すぐには気持ちが落ち着かないかもしれませんが、小さなイヤイヤが大きなイヤイヤにならずに済みます。

嫌がる子供を強制的に席に座らせて、泣いている状態で食べさせることは無理です。子供に対しては「このあとお風呂入って、9時までには寝たいから時間がない」といった理論的な説明なども役に立ちません。

また、何度も「もうすぐご飯を食べるよ」と声をかけたり、あらかじめ「あのブロックは20分で飽きる」と予想して、料理をする工夫も大切です。

2

代案を提示する

子供は頭でスイッチをオンオフすることが苦手であり、うまく「おもちゃで遊ぶこと」と「ご飯を食べること」を切り替えられないです。

しかし、子供は気分転換が得意です。そのため「ほら!大好きな黒いのりを用意したよ」や「たくさん食べるとお兄ちゃんみたい」と言うことで気分が高まり、ご飯を食べることが楽しいかもしれないと考えます。

「白いご飯にシャカシャカって、きれいなふりかけをかけてほしいな」
「パパとママと○○ちゃんとみんなで、一緒にハンバーグを食べる?」
「ブロックくんもご飯を食べたらまた一緒に遊びたいと言っているよ」

逆にイヤイヤ期にあまりしてはいけないことは「とにかく叱ってしまう」ことです。せっかく「イヤ!」という意思表示をし始めた子供に対して、何度も叱ると、子供は次第に感情が内向きになり、心を閉ざしてしまいます。

シーン別のイヤイヤ期の対処法

着替えをする

着替えたくないときに「パジャマを着たままにしたいよね」や「その服はクマさんが付いていてかわいいね」と共感して、まずは気持ちを受け止めます。その後、少し気持ちが落ち着いてきたところで代案を提示しましょう。

例えば「外に出かけるからかわいい服のほうがいいよ」や「今日は風が吹いていて寒いから、こっちのほうが温かいよ」もありです。

もしくは「この中で好きな服はどれ?」という選択や「ボタンを1人でとめられるかな」という挑戦も、子供にとっては楽しさに変わります。

失敗例としては「おばあちゃんが買ってくれた服だよ」や「このままだと風邪を引くよ」などです。おばあちゃんの服という代案は魅力に欠けますし、風邪はイメージしにくいため、あまり有効ではないケースも多いです。

オムツ替えでもなかなかじっとしていませんが、オムツ替えではテレビを付けて気を紛らわせたり、おもちゃを持たせることもできるので、柔軟に対応していきたいです。

また、どのシーンでも共通していることですが、イヤイヤ期が出始めたころはまったく言うことを聞かないケースも目立ちます。

しかし、2~3カ月もすれば自我の芽生えだけではなく、周囲の人への関心や反応が気になって、徐々に改善の兆しが見られますので、イヤイヤ期は親子の絆を深める時間と捉えて、愛情を持って接してあげたいです。

ご飯を食べる

食事は毎日するため、時間がかかるほど親はイライラが溜まります。それと同じように子供も「食事=楽しくない」と、毎回イライラするわけです。

そのため、まずは食卓に座らせることを目的にして、なるべく「食事=楽しい」イメージを植え付けます。例えば、好きな食べ物を必ず1~2品混ぜておくなど、食事に何らかの楽しみを用意するとスムーズです。

次に食べている最中に飽きてしまうこともよく経験します。そのときも食事を楽しんでもらうことが必要ですので、パペットと一緒に食べたり、パパがおもしろく食べ始めたり、多少ふざけても構いません。

食事は食べることさえできれば、全部食べなくても大丈夫です。食事を食べ続けない子供はいませんし、好き嫌いは味覚の成長とともに改善していくことが多いため、過度な義務感で自分自身を思いつめないようにしましょう。

常に小食で体重が少なめの子には、食べるハードル下げるためにお皿を小鉢にして「これだけ食べればいい」と達成感を与えることも効果的です。

歯を磨く

子供はそもそも歯磨きをする意味が理解できません。寝転んでじっとしなければいけないですし、口の中を痛みにも似た感覚が走るだけです。最初は好奇心で歯磨きをしても、次第に飽きてしまって歯磨きを嫌がります。

この歯磨きは食事やお風呂のように30分以上かかる行為ではないため、時間がないときは羽交い締めして、手早く処理する必要も出てくるでしょう。

しかし、それでは「歯磨き=楽しくない」というイメージが根付いてしまうために工夫が必要です。例えば、子供にパパの歯を磨いてもらいながらパパが子供の歯を磨いたり、お風呂で遊んでいるときに磨いたりします。

また、2歳を過ぎて言葉が理解できるようになってきたら、歯磨きの意味を根気よく説明し続けるようにしましょう。子供向けに作られた歯が虫歯になるVTRなども理解しやすいです。

歯磨きをするときには最初に「歯磨きは嫌だよね」や「歯磨きはつまらないよね」と共感してから、優しい口調で「歯磨きしないとだんだん歯が痛くなってくるよ。そうしたら歯に注射することになるよ」と話します。

そのあとはパペットに歯磨きを持たせて、楽しい感じで「僕と一緒に歯を磨こう」と遊びの要素を取り入れていきたいです。

お出かけする

公園に行ったり、車に乗るのであれば、子供も「楽しい」と言うことで、素直にお出かけすることも多いですが、保育園に行くとなると嫌がります。そういうときは「保育園に行く途中に楽しいことがある」や「保育園に行くと楽しいことが待っている」ことを伝えます。

よくある例では「自転車に乗りながらガタンゴトンしてみる?」や「ごみ収集車を見てから保育園に行こうか」などです。保育園では「今日は晴れているからお砂遊びがたくさんできるね」とイメージを湧かせてあげます。

一方で公園に行くと帰りたがらなかったり、手を繋いでくれないこともしばしばです。これは子供が遊びに集中したいという好奇心の裏返しですので、今の楽しいことよりももっと楽しいことを代案として出したいです。

例えば「抱っこしながら好きなところに行こうか」と言いながら自宅にある方角に誘導したり、晴れているなら「空が暗くなってきたからお月さまを探しながら歩こうよ」と提案してみます。

そのときどきで子供が食いつかないこともありますが、何に興味があるかは意外と的中しないために「家でテレビを観ようと」や「今日のご飯はカレーです」と複数案をいろいろ提示することが役に立ちます。

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公開日公開日 2015.02.18
更新日更新日 2015.07.02
執筆者Kirito Nakano

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