予防接種のスケジュールを計算!ヒブやロタなど11種類の間隔

ワクチンの接種時期を自動計算

ワクチンの接種時期を自動計算

子供の予防接種は定期接種と任意接種を合わせて、11種類存在します。しかし、1回で済む予防接種はBCGのみですので、すべての回数を合計すると41回も予防接種を受けることになります。

実際には同時接種することで14回程度の来院で済みますが、同時接種ができないワクチンや数カ月間隔を調整すべきワクチンなどがあるため、スケジュールを立てることは一苦労です。

そこで生年月日を入力すると、予防接種の推奨時期を自動で計算できるようにしました。このスケジュールでは発症するリスクが高かったり、重症化しやすい病気を優先しています。

一方、個人によっては順番を前後したり、時期を遅らせるケースも一般的です。例えば、0歳児が結核にかかると命に関わるために「BCGを最優先したい」と考える人もいますし、家族にB型肝炎のキャリアがいないために「B型肝炎は5カ月後でも構わない」とする人もいます。

そのため、このスケジュール通りに予防接種をする必要はありません。あくまで参考例にとどめて、専門医と相談しながら進めていきましょう。

生まれ年
誕生日
性別男の子 女の子

年齢 予防接種名 接種可能日
2カ月 ①ヒブ
①肺炎球菌(PCV13)
①B型肝炎(HBV)
①ロタ(ロタリックス)
3カ月 ②ヒブ
②肺炎球菌(PCV13)
②B型肝炎(HBV)
①4種混合(DPT-IPV)
②ロタ(ロタリックス)
4カ月 ③ヒブ
③肺炎球菌(PCV13)
②4種混合(DPT-IPV)
5カ月 ③4種混合(DPT-IPV)
①BCG
8カ月 ③B型肝炎(HBV)
1歳 ①MR(はしか・風疹)
①水痘(水ぼうそう)
①おたふく
1歳1カ月 ④ヒブ
④肺炎球菌(PCV13)
④4種混合(DPT-IPV)
1歳3カ月 ②水痘(水ぼうそう)
2歳
3歳 ①日本脳炎
3歳2週 ②日本脳炎
4歳 ③日本脳炎
5歳
6歳 ⑤4種混合(DPT-IPV)
②MR(はしか・風疹)
②おたふく
9歳 ④日本脳炎
11歳 ①2種混合(DT)

予防接種の間隔は1カ月単位ではなく、4週間単位(28日間)であるため、毎月同じ日にはなりません。ただし、曜日は一緒です。また、年齢については出生日を1日目とし、誕生日の前日24時に年齢が1つ加算されます。

予防接種におけるスケジュールの早見表

○+数字は標準的な接種月を表しており、①であれば1回目、②であれば2回目を意味します。△は時期をずらしても摂取できる月、-は基本的には摂取しない人が多い月です。

数字が付いている月に受けると効率的に予防接種が進められますが、体調が優れない場合や病院の混み具合によって、柔軟にスケジュールを変えることも一般的です。接種間隔がずれても免疫がゼロになることはありません。

名称0カ月1カ月2カ月3カ月4カ月5カ月
ヒブ
肺炎球菌
B型肝炎
4種混合
BCG
完了
MR
水痘
日本脳炎
インフル
ロタ
完了
おたふく
名称6カ月7カ月8カ月9カ月10カ月11カ月
ヒブ
肺炎球菌
B型肝炎
完了
4種混合
BCG
MR
水痘
日本脳炎
インフル
ロタ
おたふく
名称1歳1歳1カ月1歳3カ月1歳6カ月1歳9カ月2歳
ヒブ
完了
肺炎球菌
完了
B型肝炎
4種混合
完了
BCG
MR
水痘
完了
日本脳炎
インフル
ロタ
おたふく
名称3歳4歳5歳6歳9歳11歳
ヒブ
肺炎球菌
B型肝炎
4種混合
完了

完了
BCG
MR
完了
水痘
日本脳炎

完了
インフル
ロタ
おたふく
完了
  • B型肝炎は0歳のうちに3回の摂取が必要です。B型肝炎の3回目は2回目から4~5カ月をあけて摂取します。
  • 4種混合では11~12歳で2種混合の追加接種を行うため、11歳に「①
    完了」と記載しています。
  • BCGを集団接種する自治体や地域では、同時接種はできません。
  • MRの2回目は年長の4~6月がおすすめです。
  • 水痘の2回目は1回目から3カ月あけて摂取します。
  • インフルエンザは生後6カ月を過ぎたら、毎年10~11月頃に摂取します。
  • ロタウイルスには2回摂取する1価ワクチンと3回摂取する5価ワクチンがありますが、ここでは1価ワクチンを採用しています。

更新履歴

日付内容
2017年3月B型肝炎や4種混合などのスケジュールを改善しました。
2015年10月B型肝炎、BCG、ロタの接種時期をずらすことで通院回数を減らし、最も広く使われているスケジュールに改善しました。
2014年10月水痘が任意接種から定期接種に変更されました。
2014年3月年齢の解釈が変更になりました。
2013年11月肺炎球菌がPCV7からPCV13に変更になりました。これは約90種ある肺炎球菌の中から病原性の高い菌を、7種類から13種類に増やす改良がされたということです。
2013年4月BCGの標準的な接種期間が5~8カ月になりました。
2013年4月肺炎球菌が任意接種から定期接種に変更されました。
2013年4月ヒブが任意接種から定期接種に変更されました。
2012年11月ヒブの4回目の接種時期は3回目の1年後ではなく、1回目の7~13カ月後に早まりました。
2012年11月3種混合と不活化ポリオが一緒に摂取できる4種混合(DPT-IPV)が導入されました。
2012年7月ロタウイルスのワクチンとしてロタテック(5価)が開始されました。
2012年4月おたふくの2回目の接種が推奨されるようになりました。
2011年11月ロタウイルスのワクチンとしてロタリックス(1価)が開始されました。
2010年2月肺炎球菌が任意接種として開始されました。
2008年12月ヒブが任意接種として開始されました。

予防接種を計画する前の確認事項

予防接種のスケジュールの作り方

複数回摂取をしなければならないヒブ、肺炎球菌、B型肝炎、4種混合、ロタを早期に完了するには、同時接種を受けることが効率的です。

次に1歳の誕生日を迎えたらMR、水痘、おたふくを同時接種して、1歳1カ月になったらヒブ、肺炎球菌、4種混合を同時接種します。また、これらは6本同時に接収することも可能です。

そのあとはスケジュールが落ち着きますが、3歳になってからの日本脳炎、6歳の4種混合5回目、MR2回目、おたふく2回目を忘れないようにしましょう。

生ワクチンと不活化ワクチンで間隔が異なる

予防接種は正確には「生後○カ月」ではなく「生後○カ月以上で前回の接種より4週間後」と計算します。何日後ではなく何週間後であるために、曜日はいつも同じでわかりやすいですが、毎月の日付はずれていきます。

予防接種に使うワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあり、病原体の成分のみを打つ不活化ワクチンは6日間以上、毒性を弱めた病原体を打つ生ワクチンは27日間以上の間隔が必要です。

基本的にヒブ、肺炎球菌、4種混合、日本脳炎、B型肝炎、インフルエンザは不活化ワクチンを使います。BCG、MR、水痘、ロタ、おたふくは生ワクチンを使う予防接種です。

生後3カ月の予防接種を2回に分割

先ほどの自動計算や早見表では、生後3カ月の予防接種を1回にまとめていますが、それでは5種類のワクチンを同時接種することになります。

赤ちゃんへの負担を気にするママとパパもいますし、仮に5本を打っても別の予防接種で来院するため、あえて2回に分割しても問題ありません。

加えて、これらの予防接種とは別にインフルエンザのワクチンは毎年10~12月に2回打ちます。また、海外渡航前には狂犬病、13~16歳の女子は子宮頸癌のワクチンを打つ機会があります。

正確なスケジュールは医師や看護師と相談

算出した「接種可能日」はスケジュールの立て方の参考例ですので、必ずしも結果を守る必要はありません。赤ちゃんや子供の体調を優先しながら、ママとパパの予定、病院や地域の都合と調整しましょう。

決められた月齢や日数を空けないと受けられない予防接種もあります。スケジュールを組み直すときも同様の配慮が必要ですので、日程調整はかかりつけの医師に相談しましょう。

予防接種で防げる病気と副反応の一覧

予防接種には定期接種と任意接種の2種類がありますが、どちらも重要で赤ちゃんや子供を重い病気から守ります。定期接種は自治体の助成があり、期間内であれば無料で予防接種ができます。任意接種は一部の自治体では助成されますが、基本的には自己負担です。

定期接種として接種可能なワクチン

名称病気主な副反応
ヒブインフルエンザ菌b型による細菌性髄膜炎や肺炎など
  • 熱が上がる
  • 赤く腫れる
肺炎球菌肺炎球菌による細菌性髄膜炎や肺炎など
  • 熱が上がる
  • 発疹が出る
B型肝炎B型肝炎
一部の肝臓癌
  • 熱が上がる
  • 赤く腫れる
4種混合ジフテリア
百日咳
破傷風
小児麻痺
  • 熱が上がる
  • 赤く腫れる
BCG結核
  • 数週間後に赤く腫れる
MRはしか
風疹
  • 数週間後に熱が上がる
  • 数週間後に赤く腫れる
水痘水ぼうそう
  • 副反応はほぼ出ない
日本脳炎日本脳炎
  • 熱が上がる
  • 咳や鼻水が出る
  • 赤く腫れる

任意接種として接種可能なワクチン

名称病気主な副反応
インフルエンザインフルエンザ
  • 熱が上がる
  • 赤く腫れる
ロタロタウイルスによる胃腸炎
  • 咳や鼻水が出る
  • 下痢をする
  • 機嫌が悪くなる
おたふくおたふくかぜ
  • 数週間後に熱が上がる
  • 数週間後に耳が腫れる

ロタリックスとロタテックの違い

ロタウイルスには全2回接種する「ロタリックス」と、全3回接種する「ロタテック」があり、どちらか一方を選択します。今回の計算式ではロタリックスを採用しています。

実はロタウイルスにはいくつかの種類があり、ウイルス性胃腸炎を引き起こすロタウイルスは、G1P[8]、G2P[4]、G3P[8]、G4P[8]、G9P[8]の5種類があることがわかっています。ロタリックスとロタテックはこの5種類への有効性に違いにあります。

ロタリックスは人への感染率が50%以上を占めるG1P[8]を、完全に予防するために作られています。他の4種類に対しても、2回接種することで予防効果があります。これはロタリックスがG1P[8]の毒性を弱めたワクチンだからです。

一方、ロタテックは胃腸炎を起こす可能性のある5種類すべてを、平等にカバーするように作られています。そのため、5種類に対応しているロタテックのほうが良さそうに思えます。

しかしながら、ロタリックスは特に感染しやすいG1P[8]に対して、極めて高い予防効果が認められていますし、逆に予防効果に関して「どちらでもほぼ変わらない」というデータもあります。

ただ、どちらも生ワクチンですので、接種後から27日間は他の予防接種はできません。予防接種が立て込む赤ちゃんには、接種回数が少ないロタリックスのほうが負担が軽いですし、スケジュールが立てやすいというメリットはあります。

予防接種の回数はロタリックスが2回、ロタテックが3回です。金額的にはロタリックスが「14,000円×2=28,000円」、ロタテックが「9,000円×3=27,000円」であまり変わりません。

小児科でも積極的にどちらかを推奨しているわけではなく、親の選択に任される場合がほとんどです。

生後2カ月に最初に行う予防接種はヒブ、肺炎球菌、ロタです。まずはこの3個を受診してから、その後のスケジュールを医師や看護師、家族と相談してみましょう。

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公開日公開日 2013.01.17
更新日更新日 2017.03.24
執筆者Kirito Nakano

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